自立して歩くのが徐々に難しくなってきた場合、歩行器を使ったらまだ歩けたり、転倒の危険が大幅に減るので安心して外出ができたりします。
今回は、自分にぴったりな歩行器を見つけるにはどうしたらいいかをお伝えします。
1)理学療法士に今の状態をみてもらう
理学療法士さんとは、病気やケガで不自由になった立つ、歩く、座るなどの基本動作を回復する技能を持った方です。パーキンソン病の進み具合よって、現状での基本動作がより安全にできるようアドバイスもくれます。
まず、自分の歩行がどのような状況下にあるかを、客観的に判断してもらうのが重要です。自分のでは、歩行の姿勢がどうなっているか解らないので、一度、理学療法士さんに客観的に見てもらいましょう。
理学療法士さんは、リハビリテーション科がある大きな病院であればいます。また、訪問リハビリテーションのサービスを受けている方は、そちらでご相談されてもいいでしょう。
近くに理学療法士さんがいなければ、福祉用具を扱っているアドバイザーやケアマネージャーに相談して適切な窓口を教えてもらうようにしましょう。
2)どの種類の歩行器があうかを相談
上記の画像の歩行器は、福祉用具カタログによっては歩行車と表記されてることもありますが、ここでは歩行器で表記を統一します。
大まかに歩行器は2種類に分かれ、上記イラスト右側の上腕や肘をおいて歩く上腕部支持型と、左側の両手で支えるタイプです。
上腕支持型の歩行器は馬蹄型歩行器ともいわれますが、寄りかかっても頑丈な分、重量が9kg以上あります。手で押すタイプは上腕支持型のものよりは軽量で約3〜7kgの重量が主流です。
歩行器によっては電動アシスト付きもある
*上記動画は、電動アシスト付き歩行器RT2の紹介動画です
また、歩行器には電動アシストつきのものと、そうでないものの2つです。電動アシスト付きの歩行器は、バッテリーとアシスト制御システムを積んでいるため、どうしても通常の歩行器より重量があります。
でも、その分、坂道の登りは利用者を楽に歩けようにアシストし、坂道の下りは、歩行器だけ先に転がっていかないように、自動で歩行器のスピードを調整します。
*上記動画は、すでに廃盤となった上腕支持型電動アシスト歩行器
3)実際に試乗してから判断する
自分が生活する中で、どの歩行器で安全に移動できるのかを考えるには、試乗が必要です。管理人はリトルキーパスWAW10を使っていますが、これに決めるまで、4台試乗してます。
ラビット→フレンドプラス→コンパルリハモ→RT2→リトルキーパスWAW10とたどっており、電動アシスト付き歩行器はRT2以後です。
家の周囲環境、本人の体の状態、理学療法士さんによる客観的なアドバイス、お財布との相談などを考慮しながら、自分の納得いく1台を探す必要があります。そのために、それぞれ歩行器を借りて、どのような特徴を持つ歩行器かを把握し、自分にぴったりかどうかを検討した結果が、リトルキーパスWAW10です。
この歩行器があるおかげでガンガン外に出るきっかけにはなりましたが、スーパーのカゴが乗らないことだけが残念な点。今度発売される時は、どのシーンにも歩行器が活躍できるものであって欲しいです。