暦の上で立夏を迎えると、日本の気候は、過ごしやすい春からジメジメとした梅雨を経て、高温多湿な夏へシフトしてきます。その時に、新聞やテレビ等でよく注意喚起されるのが「熱中症や脱水に注意しましょう」です。
今回は、脱水についての簡単な解説と、管理人が脱水になって酷い目にあった経験を書いていきます。
*この記事は、パーキンソン病当事者目線で書いたものです。管理人は医療の専門家ではないので、その点をご了承の上、お読みください。
日常生活における脱水とは何か?
まず、脱水に何が起こるかを解説します。
成人した男性は体重の60%程度水分を占めています。体内の水分は、主に栄養素や酸素を運び、生命維持活動で使われた老廃物をひきとり、排出させるという役割があります。脱水が起こるとこのやり取りができなくなり、生命の維持に問題が現れます。具体的な例を挙げてお話しします。
65kgの成人男性の60%が水分39kgだと仮定してちなみに以下の表は、計算した参考値程度に考えてくださるようお願い申し上げます。
初期体重の水分量(39kg)に 対して失った水分の割合 | 65kgの男性から 失われた水分量(推定) | 身体に起こる例 |
0% | 0kg | 活動に何も支障が出ない状態 |
2% | 0.78kg | 喉がかわく、運動能力低下等 |
3% | 1.17kg | 強い喉のかわきがある、 ぼんやりする等 |
4% | 1.56kg | 体温上昇、疲労困憊等 |
5% | 1.95kg | 頭痛や足が攣る等 |
*小数点第3位を四捨五入
一般的には、自覚がないまま重症化する傾向があると言われています。次に、管理人が実際に体験したお話になります。
管理人が実際に酷い目にあったお話
まず、最初に身体の動きが鈍いなと思った時に真っ先に疑うのは、薬を飲んだのか。もし飲んだのであれば、経過時間がどのくらい経っているのかです。
管理人の場合、薬を飲んでから30分から1時間以内に効き出すケースが多いですが、今回は、薬を飲んで2時間経っても、布団から立ち上がれない。室温は冷房が効いて気温23度、湿度65%。身体は喉が渇いて脱水が始まっている。
足を動かそうにも、声を抑えるのを我慢できないくらいの痛みが筋肉に走り、自分ではどうにもできない状態。しかも、家族は仕事でいない。スマートウォッチで訪問看護ステーションへ緊急連絡を入れて、助けを呼び、訪問看護の到着をひたすら待ちました。
背中は汗でびっしょり状態で、血圧の数値も普段よりだいぶ下。看護師さんの助けで経口補水液を口にして、合計1L飲み切ったところで、変化がありました。腰から足先まで感じていた、酷い痛みが徐々に消失。立ち上がれるくらいになり、ほっと一安心しました。
パーキンソン病の治療ガイドラインを見たら、「脱水は症状を悪化させます」とあったので、気をつけようと思う管理人でした。
参考リンク
大塚製薬
脱水について調べる際に、「大塚製薬」のページを参考にしました。
上のリンクを押すと、大塚製薬様のホームページに移動します。