今回はパーキンソン病とは全く関係ありません。ただ新型肺炎に振り回される私たちに「ちょっと落ち着いて」と声をかけてくれるいいお話があったので、そのご紹介です。
掲載許可を頂いたSawabon様のブログ、「ボン先輩は今日もご機嫌」から内容を引用してます。
Sawabon様はイタリア在住の方で、ブログを読んでいるとイタリアに思わず、いきたくなるほど、シチリアの街について魅力的に紹介しています。お外に出られない間、シチリア旅を楽しんでいるかのような気持ちになるのでぜひ、お尋ねください。
ペストが流行した時代からパニックの恐ろしさを学べ
今回は、新型肺炎で揺れる日本で、不安につけ込んだ買い占めや高額転売が相次いでいます。普段なら、皆さんは冷静に行動可能だと思いますが、日常とかけ離れた状態になると、人間はどうしてもちょっとしたことでパニックになりやすいです。
パニックになった結果、どうなったかをイタリア作家、マンゾーニの名著”許婚”を引用しながら、校長先生は生徒に話をします。Sawabon様のブログにイタリア語で原文と日本語の意訳がありますので、全文を読みたい方はぜひ、ご訪問をお願いします。
ここでは要点をおさえてお話しします。
中世17世紀頃、当時の死亡率が30〜60%のペスト(黒死病ともいう)と言う病気が大流行し、人々を絶望のどん底に落とす事態となります。そして、マンゾーニの名著”許婚”にその時の人々がとった行動の記載がありました。
外国人を危険と見なし、当局間は激しい衝突。最初の感染者をヒステリックなまでに捜索し、専門家を軽視し、感染させた疑いのある者を狩り、デマに翻弄され、愚かな治療を試し、必需品を買い漁り、そして医療危機。
https://bonsenpai.com/coronavirus-in-italia0228
まさに今の状況が、2020年の日本にも広がっているのです。ちょっとこの記事を読んだ時の管理人は「私を含めて、何百年経っても人間の行動に進歩がないな」と落ち込みました。
落ち込んだ管理人でも、中世の人たちとの違いはわかります。現代社会の中では中世に比べて、移動手段が格段に早くなり、インターネットでネットワークが構築されて、情報の行き来もずいぶん、早くなりました。そのせいで、感染症も国境がなくなり、その土地の条件が合えば、感染症も流行するように思えます。
校長先生は次のように指摘しています。
それは、人間が作る社会が毒され、市民生活が荒れること。目に見えない敵に脅かされた時、人間の本能は、あたかもそこらじゅうに敵がいるかのように感じさせ、私たちと同じ人々までもを脅威とみなしてしまう危険があります。
14世紀と17世紀のペスト流行時とは異なり、現代の私たちには確実で進歩し続ける医学があります。社会と人間性、私たちの最も貴重な資産であるこれらを守るために、文明的で合理的な思考をしましょう。もしそれができなければ、”ペスト”が勝利してしまうかもしれません。
https://bonsenpai.com/coronavirus-in-italia0228
このお話を聞いてあなたはどう思いましたか?
管理人は、まさに今の私たちに伝えたいメッセージの様に感じましたので、パーキンソン病とは無関係ではありますが、掲載しました。