パーキンソン病の薬とうまく付き合うには?

薬の副作用と疑われる現象が実際に起こった場合、主治医や薬剤師に何を話せばいいのか、困ってしまいますよね。今回は、薬の副作用にぶつかった管理人の実体験を例に、どのような対応をすればいいのか、考えていきましょう。

この記事の内容は、管理人個人の体験です。当記事で記載した薬の副作用が、飲む方全員にでるわけではありません。副作用が起こった際の一例としてあげたまでなので、ご了承ください。

管理人の薬歴

お薬手帳

パーキンソン病の病歴が長くなると、徐々に行うのが難しいことが増えてきます。薬を飲み出して最初の10年程度は、当事者本人も薬がよく効いている感が持ちやすく、年数を追うごとに薬の効果がうまく出ているか微妙に感じる方が多くなるようです。

今回は、管理人の手元に残っているお薬手帳をもとに、お薬との付き合い方を振り返りたいと思います。それでは、管理人に出された薬の処方履歴を見ていきましょう。

時間経過処方の内容
2007 年1月メネシット【L-dopa薬】のみ
2011年6月ビ・シフロール【ドパミン作動薬】・メネシット【L-dopa薬】
2013年5月ミラペックス【ドパミン作動薬】・メネシット【L-dopa薬】
2014年5月ニュープロパッチ【ドパミン作動薬】・メネシット【L-dopa薬】・
アーテン【抗コリン薬】
2018年12月ニュープロパッチ【ドパミン作動薬】・スタレボ【L-dopa薬+COMT阻害薬】
2021年8月ニュープロパッチ【ドパミン作動薬】・スタレボ【L-dopa薬+COMT阻害薬】・
アジレクト【MAO-B阻害薬】

*内服回数などは省略しました

管理人の場合は、最大でも3種類の薬までとどめるのを大前提に、薬を組み合わせています。現在は、ニュープロパッチが27mgから18mgへ減少。1ヶ月で5kg体重増加になったのと、食欲が暴走して、お腹がいっぱいなのにお菓子を食べてしまう行動が頻発していたせいでした。

また、アジレクトを加えた時は、当初、0.5mgでした。アジレクトの増量を決めたのは効果が薄いと主治医が判断したため、1mgに増量。増量した翌日から、車に乗っている時に急に気持ち悪くなったり、顔色が急に悪くなったりという事態になりました。

薬に対して管理人がとっている対処法

解決策

今、飲んでいる薬に新しい薬が増える場合、まず管理人が主治医に下記のような質問をします。

  1. 新しく薬を増やすのはなぜか
  2. なぜ、その薬を選んだのか
  3. 最も危険な副作用は何か

ちなみに、アジレクトが新しく加わる場合、私は主治医へ質問をしたところ、下記のように回答がありました。

質問主治医よりの回答
1.新しくアジレクトを加えるのは?スタレボの効果をできる限り、延長させるため
2.なぜ、アジレクトを選んだのはなぜ?当時の管理人の状態は、ジスキネジアが少なかったため、アジレクトを採用とした。
3.アジレクトの副作用で、危険な副作用は何か?幻覚や幻視のような現象があったら、すぐに受診すること

アジレクトを飲み始めて数日後、車に乗っている最中に何も前兆なく気分が悪くなったり、後ろへふらついたり、また顔がいきなり青くなったりといったことがおこり、改めて薬局でもらった薬の情報を確認しました。しかし、簡単な説明しかなく、より詳細な説明が記載された患者ガイドや添付文書、インタビューフォームを見にパソコンへ向かい、インターネットで調べることに。

詳細な説明を確認したら、驚いた

取扱説明書

薬の詳細な説明書である、添付文書やインタビューフォームを読んでも理解がいまいちなので、箇条書きでまとめられた患者ガイドを見ることにしました。以下、一部を引用します。

*添付文書やインタビューフォーム、患者ガイドは独立行政法人医薬品医薬機器総合機構(PMDA)にある”添付文書等件検索”で探せます。

・起立性低血圧や低血圧があらわれることがあります。めまい、立ちくらみ、ふらつきなどの症状があらわれたら医師に相談して下さい。

https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/GUI/400256_1169017F1025_1_01G.pdf

この文章を読んでいそいで血圧計を手に入れて、気持ち悪くなった時点で5分ごとに計測し、記録。1週間程度様子を見ていたところ、血圧の値が通常とは違った動きをしていたので、血圧計で測った数値とアジレクトを増量後の身体の様子を記載した記録を持って、病院へ。その結果、アジレクトは1mgから0.5mgへと減りました。

薬で危ない目に遭わないように…

注意

新しい薬が出る時は、最も危ない副作用は何かを主治医や薬剤師に聞いた上で、飲んでいくのが安全です。また、飲みはじめた当初は、なにがあるかわからないので記録をつけておくのも良いでしょう。もし余裕があれば、独立行政法人 医薬品医薬機器総合機構(PMDA)がインターネット上で公開している患者ガイドも、薬を安全に使用するいいヒントになるので、一度目を通すのをお勧めします。

参考サイト

独立行政法人 医薬品医薬機器総合機構(PMDA)

薬や医療機器の情報をはじめ、薬や医療機器におけるヒヤリハット、副作用救済制度のお知らせなども取り扱ってます。

https://www.pmda.go.jp/

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