持病や障害で、きものを諦めてきた方、必見!明日櫻できものを着る 試着編

持病や障害がその身に降りかかってきた場合、通常できていたことを諦めていく…そのような事は管理人にとっては日常茶飯事です。ただ、今回に限っては、結婚の写真を撮るにあたり、どうしても諦めきれなかったので、必死になって探した日々を振り返ります。

管理人が明日櫻と出会ったきっかけ

色打ち掛けを着た新婦

管理人は、皆様もご存知の通り、若年性パーキンソン病を患ってます。調子が悪いと、バランスをとるのが難しかっったり、歩き方が一定にならないので転倒したり等、様々な問題が生じるので、自分がケガしないように安全な手段が必要です。当初は神前の結婚式を希望していたのですが、ある神社主催の体験会に足を運んだ際に問題が発覚しました。

「色打掛けがとにかく重い!こんなに重い状態で、健常者みたいに歩けるのか!?」

ちなみに体験会で着たのは、下記のものです。今回、試着したのは洋服の上から簡易的な打掛だけですが、3kgもありそうな重さでした。
 *プライバシー保護のため、目元や背景を加工してます。

ある神社で試着した簡易的な色打掛け。左側が正面、右側が後ろ側。

試着の段階で、体感で約3kgの重量感。追加で下に着る襦袢などを考えたら、最悪の場合、歩いている最中に転倒、車椅子での登場コースになるかもしれないという考えがよぎったので、神前式は選択肢から消えました。管理人としては、まだ歩いて式に挑みたい希望があったので、和装の重量問題はかなりの難問。

着物の素材を化学繊維のものしては?という提案もあったのです。ただ、一枚あたりの重さを軽くできても、絹と化学繊維では、素材の感触や見た感じに差が大きく出そうな予感がしたので、化学繊維の色打掛けをきる選択肢も消しました。

管理人の着物を探す条件は、以下の2点のみ。

  • 着物の着脱が簡単であること
  • 着物が身体の自由を奪わない程度の重量感であること

着物の着脱が簡単であれば、例え薬がうまく効いていない時間帯に当たったとしても、なんとかなるのが一つ。着物の重量感が姿勢や歩行の維持に影響を与えかねないので、デザインは二の次状態で選択せざるをえません。結局、上記2つの条件を満たす着物を取り扱っているお店は、管理人が探した限りでは明日櫻(あすさくら)のみでした。

3分以内で脱ぎ着できる着物を試着する

左側が色打掛け、右側が振り袖

店舗に伺って、明日櫻の工夫された色打掛けを実際にきてみて感じたことは、この3つ!

  1. 明日櫻の色打掛けを着たら、軽く感じる
  2. 身体の負荷を軽減する構造(特許取得済み)により、とにかく着脱カンタン、着やすい
  3. 私にぴったりなデザインを選んできてくれた!

まず、色打掛けは通常、下記のような例になります。

  • 色打掛
  • 掛下着
  • 長襦袢
  • 帯揚
  • 帯締
  • 抱帯
  • 巡礼衿
  • 箱迫
  • 扇子
  • 腰紐
  • 前板
  • 伊達巻
  • 帯枕
  • 草履
  • 肌襦袢
  • すそ除
  • 足袋

色打掛けを着た知人に感想を聞いたところ、色打掛けを着ると通常通りに歩くのも大変で、椅子に座っても着物の重量が肩にかかり、とにかく痛いとのことでした。明日櫻の色打掛けだと、身につける点数が大幅に減って半分以下になるので、通常30分かかる着付けも3分と短くなるので、とっても楽です。

疲労感がたまると、撮影時の表情に疲れが出てしまいがちですが、これなら、何千枚の写真を撮ったとしても、ノリノリで撮影に望めそうな予感!

どっちかというと、管理人は着やすさ重視な物を求める傾向があるので、デザインは二の次になりがちでした。明日櫻は、機能美とデザインを両立された着物が提供されている。その事実にびっくりな1日でした。

ご紹介サイト

明日櫻(あすさくら)

車椅子に対応したお着物をはじめ、着やすいものがそろっています。本来の着物から外れていると思う方もいらっしゃるかもしれないですが、着物をきるのに大きな不安を抱えている私にとっては、とてもありがたいお店です。

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