もし、歩くスピードがコントロールしにくいと思ったら…

パーキンソン病の症状に突進歩行があります。これが始まると、上半身を前に傾けて小走りになって、転倒して止まったり、電柱などに手をかけないと止まれません。今回は、突進歩行の流れを緩やかにする方法をお伝えします。

歩行スピードのコントロールが難しい時がある

図1管理人の突進歩行の流れ

図1のようなケースを、突進歩行といいます。管理人の場合、上半身が前に傾いた状態で小走りで前に突進していくので、転倒して止まるか、電柱や柱に手をかけないと止まれません。

前かがみで小走りに走っている時に一番怖いのが、第三者との衝突です。これを防ぐために、私は音楽やメトロノームを流しながら、歩きます。ただ、イヤホンで耳を塞ぐと、周辺の音を把握できなくなるので、骨伝導のイヤホンを利用したり、カバンの側ポケットに携帯電話を移動させて聞こえやすくしたり、工夫が必要です。

突進歩行をできる限り、ゆるやかに

音楽を利用すると、歩き方が変わる

音楽やメトロノームなどを利用して歩いていると、身体が音楽のスピードに合わせて調整しようと頑張った結果、突進歩行への流れがゆるやかになります。管理人のおすすめは、「♩=120」と楽譜に記載されているものが、おすすめです。(曲のスピードが♩=120前後であれば、OK)

クラシックだと行進曲系、アニメだと、トトロのオープニングテーマ「さんぽ」やサザエさんのオープニングテーマ等が当てはまります。また、最近はスマホアプリでメトロノームが無料でダウンロードできるので、数字を120に設定すれば、メトロノームに合わせて歩いても良いです。

突進歩行が出かかっている時に、周りができること

解決策

突進歩行がでて危ないなと家族や周りの方がもし気づいたら、手拍子したり、「イチ、ニ、イチ、ニ」と声かけたりした方が、一番効果的だと管理人は考えます。周りの人に「ゆっくり歩いていいですから。」と言われても、本人はすでに、スピードのコントロールが難しい状態です。

突進歩行している本人は歩くのが精一杯で、自分がどのような状態か気づいてないかもしれません。まずは、「イチ、ニ、イチ、ニと声かけた方が歩きやすい?」と当事者に確認してください。突進歩行が出た時に周りがどのように対処するのかを、あらかじめ決めておくとよいです。。

パーキンソン病の特徴がわかれば、「できる」・「できない」にもう一つ、「工夫したらできる」の選択肢を加えていくのをお勧めします。

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