そもそも免疫とは?

免疫と言われて思いつくのは、なんでしょうか?
白血球?リンパ球?いえいえ、それだけではなく、口や鼻の粘膜などの外とつながるところから、免疫は存在します。

今回は、インフルエンザや感染症に対抗する免疫を理解していきましょう。

※ここに掲載した内容は参考資料をもとにまとめました。管理人は専門家ではありませんのでご了承ください。

免疫≠抗体のみのシステム

ウィルス

免疫は多数のシステムで出来上がっているのですが、抗体だけがクローズアップされて、あたかも抗体、一つのシステムだけで構成されている印象を与えてます。

もし、抗体のシステム、1つだけで免疫機能が成り立っているならば、多数あるウィルス・細菌に対処に仕切れず、もっと病気にかかりやすくなって死亡者が増えるはずです。

しかし、現実はそうなっていません。複数のシステムが組み合わさって、体は免疫システムを作っています。そこを理解することで、見えてくるものがあるので、理解するポイントをおさえていきましょう。

免疫は複数のシステムで構成している

ここでは、免疫システムの大まかなイメージを持ってもらうために、簡単に説明します。詳細に知りたい方は、ご自身で図書館等でお調べください。

外部から侵入を阻止=粘膜免疫

上記の人体図は防御に特化した免疫機構の一例をです。まず、ウィルスや細菌を体内に入れないのが先となります。

粘膜にいる免疫細胞は、体内の60%〜70%が存在し、ウィルスや細菌の侵入阻止が重要な使命です。粘膜免疫の中で最も重要な腸管免疫についてお話しします。

腸管免疫とは?

では、腸管免疫とはどのような役割をするのでしょうか?
義務教育で教わった”腸の中は表面積を広げるため、柔毛がある”という言葉を覚えているでしょうか?

表面積を広げて栄養を効率よく吸収するだけでなく、外部からさまざまな防御壁を突破してきたウィルスなどを体内で‘侵入阻止する最終防衛ラインです。

柔毛の周りには、多くの免疫細胞がうろうろしています。
例えば、ウィルスや細菌が来たと知らせる伝令役のもの、柔毛が栄養を吸収する穴を塞いで体内に入らないように邪魔をするもの、知らせを受けた免疫細胞が細菌やウィルスを食べたり、腸内の常在菌のバランスが影響したりします。
そして、体内に入れなかった細菌やウィルスなどは、そのまま体外に排出という流れになります。

腸が荒れていない=免疫の対応力が高い

リスク

腸管免疫が効率よく、正しく働くためには、“腸が荒れてない“の大前提です。現代に生きる私たちはとにかく、腸管の状態が悪く免疫の対応力が低くなりがちです。特に、パーキンソン病になっていると、腸の動きが鈍くなりがちなので注意が必要です。

腸が荒れる要因となる例

腸管免疫を荒らして、結果的に免疫の総合能力を低める要因の一例を挙げます。

  • 砂糖・糖質が過剰な食事
  • 殺菌剤などの農薬を落としきれてない状態で食べている
  • ある1種類の発酵食品だけを偏ってとる

つまり、上記の内容の逆の行動を行えばいいのです。
ある発酵食品を偏ってとると、悪玉コレステロールや善玉コレステロールのバランスがとにかく崩れがちになります。何事もやりすぎると体に悪いので、中庸を目指すのが最適です。

参考資料

 はたらく細胞 清水茜著 講談社より出版 2015年発行(コミック)

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