歩行器などを使っているお客様については、各航空機会社にヘルプデスクがあります。ヘルプデスクに問い合わせて手続きを事前に確認した上で当日、空港に向かいました。
チェックインカウンターではマニュアルを広げながら、電動アシスト付き歩行器の手続きに慣れていない航空機会社のスタッフの姿がありました。
①チェックインカウンターで受付
まず、空港に到着したら荷物を預けにチェックインカウンターへ行きます。ただし、お手伝いが必要な方のチェックインカウンターは、通常のチェックインカウンターとは違う場所になるので注意が必要です。
お手伝いが必要な方の専用カウンターには座り心地の良い椅子があります。そこでチェックインカウンターのスタッフと下記のやりとりがありました。
- 座席の確認
- 車椅子をチェックインカウンターから利用するかどうか
- 手荷物の預け入れ
- 電動アシスト付き歩行器本体とそのバッテリーをチェックする
今回は、項目1の座席について、項目4の電動アシスト付き歩行器の預け入れについて、それぞれ見ていきましょう。
座席の確認
お手伝いが必要な方のチェックインカウンターで最初に聞かれることは、これです。
「お座席を乗り降りがしやすい前方に変更できますが、どうされますか?」
管理人は薬の効果が微妙なオフの時間に入っていたので、迷わず座席の変更をお願いしました。目的地に向かう時に一番最初に飛行機に乗り込み、到着したら一番最後に降ります。
電動アシスト付き歩行器とそのバッテリーを確認する
まず、なぜ、バッテリーと電動アシスト付き歩行器を入念に検査するかと言うと、火災を避けるためです。
歩行器の電源とバッテリーが何かの拍子で火花が散って、機内で火災が発生した場合、最悪の場合、墜落事故に発展しかねません。航空機の安全運航のため、入念なチェック体制が引かれています。
ヘルプデスクでお手伝い希望で申し込みした当初は、電動アシスト付き歩行器本体とバッテリーを装着したまま、飛行機に積み込むことが可能と言うお返事でした。しかし、チェックインカウンターでは、どうしてもカタログ上の機能だけではわからないことが多いので、航空機スタッフがバッテリースペック表示を確認し、歩行器本体の電源まわりを確認作業に追われている状態でした。
まとめ
空港で手続きをしている間、管理人は歩行器や車椅子などを使って、外出する方は少数派なんだなと強く感じたのをよく覚えています。障害者などのお手伝いが必要な方がもっと気軽に遠出ができれば、航空機会社スタッフの方々の熟練度が上がるし、経済も潤うし、お手伝いが必要な方も旅が楽しめて一石三鳥です。
でも、旅行目的で使える介助支援サービスがあれば、さらに出かけやすくなりますが、一部の財政が豊かな方々しか実現できないだろうなとも思った次第でした。