パーキンソン病を全く知らない相手に説明するのに、下記3点に気をつけて話すと伝わりやすいです。
- 伝える相手は自分の病気を全く知らない想定で考える
- 病気の一般的な説明より自分の症状を明確にして伝える
- 症状が出たら、どのように対処すればいいかを明確にする
①伝える相手は自分の病気を全く知らない想定で考える
医師から初めて、”パーキンソン病”と聞いて、どのような病気かさっぱりわからなかった状態だったのを、当事者の方は覚えているでしょうか?また、家族に自分がパーキンソン病になったと言った時、「何それ?」という反応でなかったですか?
パーキンソン病の仲間内ではオン・オフと専門用語を使えば、ある程度の症状理解は可能です。しかし、パーキンソン病の病名を聞いたことがない方にとっては、「パーキンソン病って何?どんな病気?」という反応が通常なので、いきなりパーキンソン病の話をしても理解は難しいと考えるべきでしょう。
よって、話の聞き手はパーキンソン病を初めて聞いた自分と認識することで、どのように話したらいいかを考え行くのが妥当です。
②病気の一般的な説明より自分の症状を明確にして伝える
さて、次に気をつける事は、一般的な症状説明するよりも自分の症状を説明することです。パーキンソン病の一般的な症状では、聞き手は医師ではないので適切な判断ができません。
さらに、パーキンソン病の症状は人によってばらつきがあり、すべての当事者が下記イラストにあげた症状の全てを持っているわけではないです。
さらに、飲んでいる薬の種類や量が、パーキンソン病当事者によって全く違います。これほど、多くの症状が表に出るとは、診断された当初、誰も予測していないでしょう。
だからこそ、表に出る症状を自分でも把握し、どのように対処すればいいのかまで理解しているのが大変重要です。
③症状が出たら、どのように対処すればいいかを明確にする
企業は雇うにあたり、できる限り、その方が長期で安定的に働いて欲しいと考えてます。だから、自分が病気に対して主導権を持って理解するのが重要です。
管理人は、障害者雇用枠で就職活動をするにあたり、下記の3点に注意して病状説明書を加えました。
- 発生頻度の高い症状をピックアップ
- 症状に対して軽度・中度・重度とレベル分けした
- 発生頻度の高い症状に対する対処法を明記
この病状説明書を履歴書や職務経歴書に加えることで、企業が気をつけること、雇用される当事者が気をつけることが明確になります。そうすることで、企業はパーキンソン病当事者を雇うにあたり、企業が何を注意すれば安定的に長期間、働いてもらえるかの検討材料になります。
まとめ 企業は”あなたと一緒に働きたい”と思える人を探している
企業の面接官と話して、果たして自分が働きやすい環境がどのくらい提供されるのか、その環境下で自分の能力が発揮できるかを検討できる場です。自分の聞きたいことは整理して面接に臨みましょう。