薬を飲んでいるのに、動けなくなる。管理人が考えるのに、3つぐらいの理由があるのかなと思ってます。原因がわかれば、対応できるようになるので、失敗しても大丈夫です。
・この記事でお伝えすることは、管理人が当事者さんから聞いたお話や専門医の本、自分の経験をもとに、考察して書いております。
・正確にお伝えするより分かりやすさを優先しているため、その点をご了承ください。
薬を飲んでいるのに行動不能になるパターンは主に3つ
パーキンソン病当事者が身近にいる方は疑問に思うかもしれません。パーキンソン病当事者がさっきまで普通に動いていたのに、突然、立つことさえ難しかったり、姿勢の維持ができず上半身が前に倒れたままになったりと、当事者本人にとっては日常茶飯事。
でも、家族や第3者からみたら、「薬飲んでいるのになんで?」と疑問に思いますよね。管理人が観察したところ、「3つの可能性があるのでは?」と考えています。
- 同じ薬を同じ量で飲んでも、効果に個人差がある
- スムーズな動きを一定に維持するのが難しい
- 1日に5回以上飲んだり、薬の種類が多すぎて、管理が大変になる
それでは、それぞれ見ていきましょう。
1.同じ薬を同じ量で飲んでも、効果に個人差がでる
同じ名前の薬を同じ量で飲んでいても、薬の効果がどの程度あるのか、人によって違う話をよく聞きます。参考資料1のサイトをもとに個人差が発生する仕組みをわかりやすく、上記の図に書いてみました。薬の成分が目的地にどのくらいの量で届くいるのか。これが問題となります。
Aさんが薬剤Xで不自由なく動ける姿を見たBさんが途中で薬剤Xに変えたとしても、必ずAさんのように動けるかどうかは正直、わかりません。
「他の人が薬剤Xで動けているのに、同じ薬を飲んでいる私は何故動けないのか…」
身体の処理能力に個人差があるため、上記のように悩んでもどうしようもできない気がします。管理人としては、『日常の観察をしながら、自分が動くのに最適な薬の組み合わせを、主治医と一緒に見つける』を方針としています。
2.スムーズな動きを一定に維持するのが難しい
健康な方でもそうでない方も、季節、人間関係、仕事など多くの変数があるため、体調をいつも一定に維持するのは難しいです。特にパーキンソン病の場合、同じ薬を飲んでいても、症状が出ない時と出る時の揺れ幅が、1日の中で変わっていきます。
管理人の場合、睡眠時間が短くなって十分に取れなかったり、昨日、動きすぎて翌日に疲労が残ったりして、いつものように薬を飲んでも、効果が通常より悪い場合があります。この場合は、前日に行った行動を思い出して、何が原因で体調がいつもと違うのかを把握するのが重要です。
3. 1日に5回以上飲んだり、薬の種類が多すぎたりで、管理が大変になる
管理人は薬の管理で、悩んでいます。以下のように、 5月11日より薬が変わりました。
- オンジェンティス 25mg 起床時 1錠
- マドパー100mg 朝食前・寝る前 0.5錠
- マドパー100mg 朝食・昼食・夕食後 1錠
- ニュープロパッチ18mg 寝る前 1枚
1〜3の薬が飲む薬で、4は皮膚に貼り付ける薬です。1日7回、薬を飲んだり貼ったりするわけですが、7回もあるとどこかで飲み忘れてしまうこともあり、身体を動かすのに十分な結果、行動不能になります。薬の飲み忘れ問題を防ぐため、1日に飲む薬をジップロックにまとめて、月曜から日曜日までに分けて管理中です。
行動不能の原因がわかれば、安全な日常生活を作れる
管理人が行動不能になった場合、トイレに座りっぱなしで6時間動けなくなったり、脱水症状がでたりと、かなり危険な状態になります。危ない状況に入る要因は何かを分析していけば、より安全に日常生活を形づくるきっかけとなり、周りとの信頼関係を作る第一歩です。
参考資料
1.お薬Q&A 〜Fizz Drug Information〜
薬剤師執筆・監修の記事サイトです。可能な限り分かりやすく記載されています。