人混みで転倒すると、パーキンソン病当事者は、症状のせいで素早く起き上がれず、時間がかります。そのような時に「どうした?」と声かける方や、いきなり起こそうとされる方等、ヘルプに来てくれる人が多くいます。
パーキンソン病当事者は、転倒して動揺しているのでまず、「大丈夫?自分で立てそう?もしダメなら手伝えるけど、どうしようか?」と、周囲の人が声をかけてくださると冷静になれるので、大変ありがたいです。
次に、なぜそのように声をかけた方がいいのか、パーキンソン病当事者の心理も加えながら解説します。
転倒した時のパーキンソン病当事者の心理状況
屋外で転倒した時や人混みで転倒した時、パーキンソン病当事者は「痛いし、やらかした」と落ち込んでいるのと、早く立ち上がって場所を移動しないと、他の人の迷惑なると焦りで頭の中がいっぱいです。焦っているため、起き上がった後、足がもつれて再び転倒という事態もあります。
そしてパーキンソン病当事者の周囲にヘルプの人が集まってくることによって、パーキンソン病当事者のパニックに拍車がかかっている時もあります。
パーキンソン病当事者が転倒する原因は様々です
パーキンソン病は姿勢の維持が難しく、前屈みになり、突進するかのように歩くこともあります。普通の人なら止まれるのに、パーキンソン病当事者は、スピードのコントロールが難しく、勢いついたまま、止まれません。
通勤ラッシュで人混みに流されたり、駅ホームに出たりする時は、すくみ足が出て一歩も足が出ないまま、人に押されて転倒もあります。また薬が効きにくい時間帯に入ると、股関節から足首周りの筋肉の動きが非常に固くなって、右折左折の行動も健常者より、だいぶ、カクカクしてカーブを曲がったり、歩きにくそうにしたりするのがざらです。
上記の症状を薬で底上げして、健常者のように振る舞っていると考えた方がいいです。加えて、焦りや気持ちの落ちこみがさらに、症状を悪くケースもあるでしょう。
パーキンソン病当事者が転んで立ち上がろうとした時に、自分の体がいま、立ち上がれる状態かの確認しながらゆっくり動いていることもあります。そんな時に急に介助の手をだされたら、パーキンソン病当事者には対応が難しいです。
まとめ 転倒後の事故防止のために一声かけてくださるよう、お願いします
過去に管理人は駅で転倒しました。その時、ヘルプしてくれた女性が予告なく急に私を立たせようとして、私はバランスをくずしかけ、女性を巻き込んで転倒しそうになった経験があります。その時はなんとか踏みとどまったので良かったですが、いつも上手くいくとは限りません。転倒後の事故防止のために、「ヘルプに入ります」とパーキンソン病当事者に一声かけていただけると、ありがたいです。