管理人を撮影した映像が世界パーキンソン病大会(WPC)のFilm Roomにノミネートされたという連絡を古新監督から聞き、バルセロナ行きを決断。最後の乗り換えるオランダで、最大風速40mの嵐に遭遇し、現地時間2023年7月5日15時半の上映に間に合わず。
足止めを食らったオランダの空港、スキポール空港で出会った人々のことを書こうと思います。
歩行器を持っていても、ごくごく普通に対応してくれる
これは、オランダの首都アムステルダムにあるスキポール空港で感じたことです。今回、3本の飛行機を乗り継いで、世界パーキンソン病コングレス(World Parkison Congress。略してWPC)開催地のバルセロナへ向かう途中でのこと。
2023年7月4日朝、日本を出発して同日の22:45にバルセロナに到着するはずでした。7月5日の朝早くから最大風速40mの大きな嵐が来るため、3本目の飛行機に乗り継ぎに失敗し、アムステルダムにてほぼ1日足止めになるのが確定…
古新(こにい)監督が撮影した管理人のドキュメンタリーが7月5日15時30分から上映され、Q&Aのコーナーで質問に答える予定だったのが、叶わなくなり管理人は呆然として、スキポール空港の到着ロビーへAssistance *の方の後をついて移動してました。
【注意】Assistanceのことは、記事で上がっています。詳細はここをクリックしてください。
呆然としていた私に入国検査の係員の質問に答えられない状態で、Assistanceの方が検査官の方へ事情を話してくれました。到着ロビーから別のAssistanceの方へ引き継いで、航空会社が手配した、ホテルへ向かうことになりました。
ホテルへ向かうバスでのこと
到着ロビーからホテルまで無料シャトルバスがあり、バス停まで移動することになり、徐々にショック状態から復帰してきました。Assistanceの方が「14番のバス停から出るAホテル行きのバスに乗ってね!」と説明があった直後、別の乗降客の方からAssistanceの方へ「Aホテルのバス今、きてるよ。」お声がけがあり、Assistanceの方に感謝をお伝えして、バスへ。
バスのドライバーさんが歩行器を引きながら近づいた管理人を確認したら、すぐ席から降りて歩行器を乗せるのを手伝ってくださり、障がい者専用シートにかけてとジェスチャー。日本だったら障がい者用シートに普通の人が座っている光景がありますが、オランダでは普通に席が空いてました。
日本と違って特別扱いするわけでもなく、助けが必要な人にごく普通に助ける光景があり、日本で感じる変な緊張や遠慮もなく、気持ちよく移動。突然、見知らぬ土地で放り出されたような感覚が始めはありましたが、助けを求めるところがわかってきたせいか、心細い気持ちが徐々に消えていきました。
ホテルをチェックアウトし、再び空港へ
7月5日20時25分出発の便がチェックインが始まっている情報を聞きつけたので、最大風速40mの大きな嵐がやってくる前に、スキポール空港へ向かいました。空港へ向かう途中、バスは風のせいで大きく揺れ、横殴りの雨が激しくうちつけられながら、ドライバーさんは余裕の表情。
空港に到着したものの、「オランダ航空(KLM)のヘルプデスクはどこだ??」と思いながらなんとかヘルプデスクにつきました。今度は薬が切れる時間帯に突入してしまい、歩行器にもたれて立つのが徐々にしんどい状態に…。
心配されたオランダ航空の方にAssistanceサービスがいる場所へ案内してもらいました。歩行器はオランダ航空に預けて、Assistanceでお借りした車いすで搭乗口で飛行機に乗るまで使っていいよとのこと。
この時点で7月5日11時になっており、時折暴風警報の情報を拾ったスマホが振動で伝えたり、航空券の予約取り直しの列が長くなってオランダ航空の方が交通整理をしていたりと、徐々に混乱具合がひどくなっていきました。