自分にとって、有効な対策を把握していれば、パニックになることもありません。何が有効かを把握するために、検証を要します。
続きを読む: 自分にとって良い対策か?検証するのは大事一晩で治る魔法みたいな対策方法はない

いきなり結論を言いますが、一朝一夕で治る魔法のような方法は、ないです。パーキンソン病になって2025年で19年目を迎える私でさえ、地道にデータをとって検証を行うサイクルを繰り返しています。
しかも、新たに対策を取って変更する数は、基本的に1つだけ。複数の条件を変更すると、何が効いているのか、さっぱりわからなくなるからです。
たまに、「よくなった対策方法を教えてください」と聞かれて具体的にお答えしても、10人中、9人は試さない傾向があります。私が苦労して情報にたどりつき、実践してデータを得て、生き残った対策方法です。n(試した人数)=1ではありますが、やるかやらないかは本人の自由です。
指標となるデータを集める

さて、対策を検証するのに必要なものを集めるには、どうしたらいいのか?最近は、スマートフォンの健康関係のアプリや、Apple Watch等のスマートウォッチで睡眠時間、運動量、薬の管理が簡単にできます。
アプリで睡眠時間を計測したり、体重計とスマートフォンが連携して情報を集約できるようになりました。加えて、スマートウォッチを使うことで、睡眠時間を自動で計測するアプリもあるのでデータの収集にかかる手間はかなり減っています。
自分で解析をしたい方は、スマートフォンから健康に関わるデータを取り出して、Excel等の表計算ソフトを使ってみてもいいでしょう。調子が良い・悪い状態を作る因子がある程度、わかってくるので、おすすめです。
私の過去データから調子の良し悪しを左右する因子について、お話ししていきます。
睡眠時間

睡眠時間は下記のようにレベル分けできます。できるだけ、4時間以上の睡眠時間を確保できるように、お昼に動くようにするのがポイントです。

急激な気圧の変化

最近は、アプリで天気をチェックできるようになりました。特に、気圧変化の予測がグラフで確認できるアプリもあります。私の場合は、短時間で±5気圧(hPa)以上の変化が起こると、身体がついてきません。パーキンソン病になってから、急激な気圧変化にかなり敏感です。
気圧は、自分がコントロールできる範囲外のため、諦めていいか確認するために、アプリを開きます。
運動量が適正かどうか

自分の運動量を可視化するのは、今までは専用のツールがないと難しかったです。でも、現在はスマートフォンやスマートウォッチのおかげで自動で楽々、計測が可能となりました。データをスマートフォンからエクスポートすれば、パソコンへデータを移動できるので、表計算やグラフ表示も可能です。
また、日々のできたこと、症状悪化の記録は”Notion”というアプリに入れています。日付やタグ等でデータベースで管理できるので、何かあった時に過去データと照合も可能です。
運動量が適正かどうかをスマホの歩数計を参照しています。運動量は多すぎてもダメ、少なすぎてもダメで、翌日に疲れてないのが条件です。私の場合、1500歩以下だと運動量が少なすぎて返って調子が悪くなったり、2万歩以上だと動きすぎて、翌日、疲れすぎてしまうのでNG。
自分の適正値を知っておくと、無理のない範囲が明確になるので、体調が良い条件を探す近道です。
身体の状況を知るのはとても大切!

身体の状況を知ることで、今日はどうなりそうかある程度、予測がつきます。予測がつけば、余計な不安感に囚われることもなくなるので、日々、気分良く過ごすのが大切です。
また、予測が外れても次は「どうしたら、動作が楽になるのか?」という視点を持ちながら、過ごすと新たな発見と出会えるので、ぜひやってみてください。