自分の状況が医師にうまく伝わらない時、確認する事とは?

お世話になる医師とうまくコミュニケーションが取れていないと、診察時に困ってしまいますね。意外と、自分の思い込みのせいで、やりとりに支障がでる可能性もありです。今一度、自分の病気とお付き合いするために、自分がドツボにはまっていないか、確認しましょう。

当たり前ですが、医師も人間です

この記事をお読みになっている方は、医師に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ちなみに、実際に私が見かけた患者さんは、下記のようなイメージをお持ち方がいらっしゃいました。

  • 医師は患者が何も言わなくても、症状を理解してくれる
  • 医師は医学のプロだから、まかせておけばいい
  • 医師の言うことだけ、聞いておけばいい

残念ながら、この3つのイメージは半分正解、半分誤りです。まず、医師は検査結果が数値でわかるものであれば、身体内部で起こっていることはわかりますが、日常生活で患者本人や家族が困っている場面がどのようなものか把握できません。

2つ目ですが、確かに医師は医学のプロです。でも、薬がうまく働いた状態で生活できているかは、患者本人や家族がよく知っています。3つ目は、患者が困っている症状を伝えた上でどうしたいかを教えてくれないと、医師は治療方針をどこへ持っていけばいいのか困ってしまい、患者との溝が生まれがちです。

この思い込みが原因で、「自分の言っていることが伝わらない」といった事態になりかねません。私が経験した医師の中には、まず、最初の受診時に、医師が下記のような説明をしているケースもありました。

「私は医師ですが、神様ではありません。患者さんのあなたが何で困っているのか、薬を飲んで何が起こったか等を教えてくれないと、適切な判断ができません。だから、何かあったら必ず教えてください。」

この言葉を聞いたあなたは、どのように考えますか?

医師は患者さんのサポートしかできない

サポート

「医師やカウンセラーは、患者さんをサポートしかできない。だから、あなたがどうなりたいかを教えてね。」

これは、私がメンタルを病んでいた時に、医師やカウンセラーから何度も繰り返し聞いた言葉です。最初は、”パーキンソン病と診断された”と言う事実に、私たち当事者がショックから脱出するのに時間がかかります。なかなか前向きに治療を取り掛かるようになるまで、時間がかかるのも医師は過去の経験から、承知済みです。

病気の治療が日常生活にどのような影響を与えるか、本人や家族が不安に思うのも当たり前。でも、自分が少しでもいい状態を維持できるかは、本人や家族が持っている情報を、医師にいかに伝えるかにかかっています。

医師は医学のプロ、患者本人や家族は症状で困っていることを把握するプロです。医師と、患者本人や家族が協力して治療にあたることで、身体が良い状態で維持されると管理人は考えています。少なくとも、管理人は医師を専門家として信頼した上で、自分の困っていることを伝えられる環境は作ってきました。

「なんで、医師は私の言うことをきちんと受け取ってくれないの?」と思う方は、下記の視点から考えてみてはどうでしょうか?

  1. あなたは、医師をひとりの人間として、また医学の専門家としてみていますか?
  2. 診察時に、医師と協力して治療をしたいという姿勢を医師に伝えてますか?
  3. 医師は患者さんから困っていることを教えてもらわないと適切な判断が難しくなります。あなたは、医師に何を伝えたらいいのか、明確にいえますか?
最新情報をチェックしよう!
>もっと役立つ情報を伝えたい

もっと役立つ情報を伝えたい

パーキンソン病と共に人生を歩むことになった方々に、ちょっとでも役立つ情報や体験、病気に対する考え方のヒントをシェアしたく、このサイトを作りました。 もし、記事にある情報より良いものがあるとご存知の方は、下のお問い合わせボタンよりご連絡下さい。

CTR IMG